ORGAで販売している製品の特徴は、既成品や他社製品の殆どが「タイト目」に設計してきた中、逆の「ボアップ」に寄せた製品を生産し続けている所になります。昨今では一部の商品で海外からのオファーで始まったタイト系の製品を若干ありますが、やはり 「ORGA = ルーズバレル」や「ORGA = ボアップ」というイメージが定着しております。
電動ガン系のパーツでMagnusシリンダーシリーズという製品がありますが、その製品も代名詞で、現在でも全国の数多くのサバゲーユーザーにご利用頂いています。
さて、なぜ「ボアップ」に拘るのか?という話ですが、既に電動ガン分野でお使い頂いているユーザー様はご存知の通り、一言で言えば「よく当たる」からです。
なぜ当たるのか?
これがORGA WIDEBOREシリンダートレポン用を開発した最大の理由となり、最大の特徴でもあります。
トレポンでも電動ガンでも、ボルトアクションでもシリンダー内径を広げ、シリンダー内部の容量が増えるということは、BB弾を発射する際に出る「放出されるエア量」が増加します。
同じ銃を2丁用意し同じ初速設定+同じ弾の重さで発射した場合、シリンダー容量が大きい方が「弾の直進運動」の継続時間が長くなります。その事で「BB弾がブレ始めるタイミングを遅延させる事が可能」となり、結果 命中精度向上に繋がります。
※弾の直進運動 = 弾が前に進もうとする力
仮に40m先のターゲットを狙った際「ギリギリまで射線を保てる弾」と「30m位から浮き上がったり、左右どちらかにブレる弾」だったら、どちらがターゲットに当たりますか?
この結果がWIDEBOREです。
命中精度向上や集弾性向上は、初速設定に制限がある国やゲームレギュレーションの場合、大きなアドバンテージを得る事ができます。
別の例えとして
「セクターギアの歯数が少ないハイサイクル電動ガン」と「フルストローク電動ガン」を上記と「同じ条件」で撃ち比べた場合、明らかにハイサイクル電動ガンの方が集弾性に欠けます(弾が散る)
これは、ショートストローク化することでシリンダー内部のエア量が少なく、十分に放出できていない為、BB弾の直進運動力が少ない為です。
その事から、ORGA WIDEBOREシリンダートレポン用は、フルシリンダータイプのみとなり、加速ポート付のシリンダーは生産しません。